日本にいながら南国リゾート気分を味わえる沖縄県。
青い海、暖かい気候、温和な人々…たくさんの魅力に惹かれて毎年多くの観光客が訪れています。
一度沖縄の魅力にハマったら、観光だけにとどまらず沖縄に住んでみたい!と沖縄移住を考える方もいるでしょう。
今回はそんな沖縄移住を夢見るみなさんに、沖縄生活3年目になる筆者が沖縄移住のメリット&デメリットをご紹介します。
沖縄移住のデメリット
魅力あふれる沖縄県。
されど、観光だけでは沖縄のすべてを知ることはできません。
住んでみて初めて分かる沖縄暮らしのデメリット。
移住完了してからこんなはずじゃなかった~!とならないように、ぜひ参考にしてみてください。
賃金が低い
沖縄県の一人当たりの所得は全国最下位。
最低賃金はワースト2で896円、こどもの貧困率も全国トップと言われるなど、南国リゾートのイメージとはギャップのある数字が出ています。
求人サイトを見ても、正社員で総支給10万円台の求人ばかり。
もちろん資格の有無や職種によって給料は全く違ってくるとおもいますが、資格や経験がない方が県外で貰っていたお給料と同じくらい稼ぐのは難しいと考えておいたほうがいいでしょう。
交通の便が悪い
沖縄県には電車がありません。
そのため交通手段は車・バス・モノレールのどれかになります。
モノレールは那覇~浦添の一部分にしか通っておらず、駅もそれほど多くないため結局目的地まではいくつかのバスを乗り継ぎしなければならないということがほとんどです。
バスは、沖縄あるあるなんですがうちなータイムで遅れる、渋滞にハマる、本数が少ない地域があるなど少々使いづらいです。
結果、車はほぼ必須になります。
実際沖縄では、一家に一台ではなく一人一台車を持っているのが当たり前です。そのため渋滞も起こりやすいのです。
運転に自信がない方や車を持つ予定がない方は、住むところと職場をかなり選ばなければ大変な沖縄生活になってしまうのでご注意ください。
気候、塩害、台風被害
沖縄は冬でも気温が15度を下回ることがほとんどなく、一見過ごしやすそうに思えます。
ですが沖縄県は海で囲まれた島のため、年中海風が強く吹いており、夏は湿気で蒸し暑く、冬は体感温度が一気に下がります。
家や車、自転車など様々なものがその潮風によって錆び、洗濯物も風が強すぎる・スコールがあるため外に干せませんので乾燥機必須です。
また湿気のため、押し入れや玄関の棚の中のものは1年持たずにカビてしまうことも。除湿器や乾燥材など湿気対策も必要になります。
女性は髪を巻いておしゃれしても外に一歩出ると風でぐちゃぐちゃ、メイクもよれよれになるので、だんだんおしゃれすることを諦めていきます。(笑)また水質が他県と比べると悪く、髪も肌も影響を受けます。
物価が高い
沖縄のスーパーでは、様々なものが他県に比べ割高で販売されています。
なぜなら、沖縄県は離島なため他県から配送されてくるすべての商品は陸路ではなく船か飛行機で輸送されてきていますので、輸送費がプラスされて販売されているのです。
特に野菜は高く、庶民の味方であるもやしも、他県では20円台で販売されていても沖縄では80円台が平均的。
節約のため自炊をしようとしても、他県での生活のようにはいきません。暮らしの知恵や努力が必要になります。
もちろん言うまでもなく、Amazonなどのネットショッピングでも送料に離島料金がプラスされますし、届くのに時間もかかりますのでご注意を。
閉鎖的な人間関係!?
沖縄県民は、他県からの移住者をないちゃーと呼び、自分たちうちなーんちゅと区別する意識があります。
沖縄は離島であり、歴史の観点からみてもたくさんの困難を島の人々みんなで助け合い乗り越えてきました。
なので沖縄県民の結束は固いのです。
生まれも育ちも沖縄で、子供のころから仲のいい友達や家族と変わらぬ人間関係の中生きてきた人が多いのも事実。その輪の中に入れず疎外感を感じることもあるかもしれません。
また、世間は狭いと言いますが沖縄は本当に狭いので、うわさが広がりやすいです。
飲みに行ってたまたま隣の席に座っていた人が、職場の上司の友達だった!
担当の美容師さんが、よく話を聞いてみると友達のいとこだった!
なんてこともザラにあります。悪いことはもちろんできないし、人に知られたくないことも隠し通すのは難しいでしょう。
娯楽が少ない
国内ナンバーワンのリゾート地とはいえ、地方都市ですから仕方がないかもしれませんが、コンサートや舞台などの公演は少ないです。
そのため推し活などしている方は、イベントのたびに飛行機で他県まで遠征する必要があります。
またテレビの民放チャンネル数も少なく、夜のバラエティー番組が昼に放送されていたり、流行りのドラマは数か月後の再放送でしか観られないなんてことも…。
映画館やショッピングモールなども少なく、買い物する場所も限られています。
ショッピングモールの中に入っている店舗も同じような店が多く、マンネリしがちです。お気に入りのショップが沖縄に店舗がない!ということも多くあります。
沖縄県民は古く愛着のあるものを好む傾向があるため、新しい店舗が進出してきてもあまり流行らず撤退していくのだそうです。
沖縄移住のメリット
ここまで沖縄移住のデメリットを紹介してきましたが、ここからはメリットの紹介に移ります!
デメリットを読んで不安になった方、沖縄移住を考え直そうとしている方、ぜひメリットも最後まで読んで答えを出していただければと思います!
豊かな自然に癒される
これは言うまでもありませんね。
那覇の中心部に暮らしていても毎日奇麗な海を見ることができますし、休みの日には気軽にフェリーや高速船に乗って離島に遊びに行くこともできます。
離島に行かずとも、本島にもあちこちにサンゴ礁や色とりどりの魚を見ることができるシュノーケルスポットがあるため海好きな方はたまりませんね。
また沖縄の自然は海だけではありません。沖縄中部~北部にかけて広がるやんばるの大自然林は珍しい植物や生き物が生息しており、きっと疲れた心を癒してくれるでしょう。
子育てしやすい環境
自然豊かな沖縄で子育てしたい、と考えている方も少なくないでしょう。
沖縄県は日本で一番子供が多い県で、出生率も高いです。
子育てを経験している人が多いため、困ったときは必ず周りの人たちが助けになってくれるはずです。
もともと沖縄は子だくさんで家族の多い家庭が多いので、子供の扱いに慣れている人がとても多い印象です。
子供に関する支援団体や施設も多く、子育てしやすい環境だと言えます。
街中や公共施設で子供がどんなに騒いでいようと、目くじら立ててくる人はほとんどいません。
沖縄県民にとって、子供はみんなで育てるものなのです。
人の温かさに触れられる
デメリットの方にも人間関係のことを上げましたが、基本的に筆者は沖縄の人たちが大好きです。
沖縄県民はシャイな人が多く、打ち解けるのに少し時間がかかることがありますが、仲良くなればとても親切で、困りごとを相談すれば何とかして力になろうとしてくれます。
筆者もそんな沖縄県民の人柄に何度も助けられました。
沖縄にはゆいまーるという言葉があり、隣人を大切にする文化があります。悪く言えば閉鎖的かもしれませんが、仲間になってしまえば、とても心強いのです。
台風など災害があればご近所で声を掛け助け合い、田舎で野菜が取れればおすそ分けし、嬉しいことがあれば皆で祝う。
近年都会では感じることのできない人の温かさに触れることができる場所なのです。
花粉症がない
毎年花粉症に苦しんでいる方からすれば、これが一番のメリットなのではないでしょうか。
沖縄には花粉症の原因となるスギやヒノキがありません。
意外とこの理由で沖縄移住を決めている人、多いんです。
新しい感性に出会える
沖縄には独自の文化や伝統が息づいています。
やちむん土器や紅型、琉球料理や民謡、ユタ文化など…。
新しいものに触れインスピレーションを受けると、自分自身の感性を磨くことができますし、毎日新鮮な気持ちで生活することができます。
またそれらを受け継いで、新しく自分らしさを取り入れ表現しようとしている沖縄の若者も多くいます。
筆者は彼らに出会って、生き方を知って、とてもいい刺激を受けました。
本当に必要なものがわかる
先ほどデメリットで、買い物する場所がないことやおしゃれができないことなどを書きましたが…
沖縄には青くきれいな海があって、親切な人がたくさんいて、眠るところも食べるものもある。
それだけで十分だと気づくことができるんです。
沖縄で生活していると、自然と不要なものが離れて行き、必要なものだけが残っていくんです。
筆者は都会で生活しているとき、身の丈に合わない高級ブランドを見栄のために身に着けたり、寂しさを埋めるためにプラスにならない人間と付き合いしたり、欲にまみれていました。
沖縄で見栄のために背伸びする人はほとんどいません。
賃金は少ないですが、その中で本当に必要なものだけを買って生活していけるのです。
結果本当に自分のやりたいことに集中することができます。
物ではなく、心を満たして豊かになっていくのです。
まとめ
いかがでしたか?
筆者が沖縄生活を通して感じたメリット・デメリットを紹介させていただきました。
もちろんこれらは筆者個人の感想に過ぎませんので、誰にでも当てはまるわけではないと思います。
結局、百聞は一見に如かず。
あなたが実際に住んでみて、感じたことが正解なのです。
この記事を読んで沖縄移住を決断した方も、やっぱ旅行でいいや!と思った方も、どちらの選択も私は応援しています!
まだまだ沖縄生活について記事を更新していきますので、気になる方はそちらもチェックしてくださいね。
それではここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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